2009年3月9日月曜日

山下達郎コンサート その2

mita

今回コンサートに行ったもうひとつの理由は、今回初めてツアーに参加したドラムの小笠原拓海くんが山下洋輔ニュー・カルテットのメンバーで、僕にとっては身内も同然。
数年前にいきなり若手に切り替えたこのバンドを聴いて、洋輔さんにはメールで、
「このドラムは、様々なリズムを叩き出せる音楽性を持っていて、今後が楽しみですね。」
という様な内容を書いた覚えがあります。

最近当社でマネージメントを始めたシンガー・ソング・ライター小田切大くんが今アルバムのプリプロに入っており、レコーディングやライブにドラムを入 れることになったときを想像して真っ先に浮かんだのが、坂田明さんの子息で今やあちこちで声が掛かる売れっ子の坂田学かこの小笠原くんのことでした。

そんな折、洋輔さんからのメールで小笠原くんが達郎のバンドに入ったと知り、これは聴きに行かねば、となったわけです。

コンサートでの小笠原くんは素晴らしく、彼の前では達郎以外の全てのミュージシャンが霞んで見えたくらいです。
コンサート終了後、退場の列の中、僕の後方にいた二人の若い女性が「あのドラムの子、凄いわよね。」と話しているのが聞こえました。
ロビーでは、どうやら音楽にうるさそうな男達の輪で「ドラムの奴、凄くなりそうだな。」と。
打ち上げ会場に行くと大貫妙子がいて、関係者に「やっぱり、パワーなのよね。」と大きなゼスチャーでアピールしている。
続いて現れたどこかの主催者らしき男も、ター坊にいきなり「ドラム、良かったですよねえ。」と、どこもかしこも小笠原くんの話で持ちきり。
たまたま僕の周りだけだったとは思えません。

実際、ベースとのコンビネーションもばっちりで、最後まで衰えないパワーは素晴らしく、圧巻は終盤のドラム・ソロ。
共演のミュージシャン達も誇らしげに彼のプレイを見守り、一番ピークになったときには、互いに顔を見合わせながら驚いてさえいるような感じでした。

またまた、山下洋輔ファミリーから怪物の出現です。

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