sawada
先日、私が師と仰ぐ人間の1人が旅立たれてしまった。
TVやラジオ、雑誌をはじめ、あらゆるメディアで活躍されていた方なのであるが、この業界に身を置いた理由はただ一つ。ビートルズに逢いたかった。
それだけのことなのだそうである。
といってもビートルズはとっくに解散していたので、正しくはあの4人に逢うということなのだが、仕事という切り札で、ポールにもジョージにもリンゴにも面することに成功。しかしジョンは凶弾に倒れ...ということで、望みをまっとうすることは出来なかった。
ハズ!なのだが、氏の解釈としてはジョンにも逢えたことになっている。というのもジョンに関する原稿をいっぱい書いたりとか、ジョンにまつわる様々な人達に出逢えたりとかということで、オッケーじゃんということになっている。
「がんばったって出来ねぇことなんか山程あんだからよぉっ。」っていうのが、その話の末尾に来た。私に“適当”の教えを説いてくれた。(もちろんそれだけではないが。)
最近リリースされた、ジョン・レノンのリマスターリングもののライナーに目を落とした時、氏の名前もクレジットされていた。元気かなって、電話をしようと思っていた矢先に訃報が届いた。とってもショックで、とっても悲しかったのだが、不思議と涙は出なかった。
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