2002年12月1日日曜日

箏奏者

mita

今朝、いつものように我が家の馬鹿犬テリーを連れて多磨墓地を散歩していた。
この辺りは何度も通っているはずだが、たまたま大きくて立派なお墓が目に留まったので何気なく見ていた。すると、65才くらいと見られる初老のおばさんが何となくこちらを見ている。
立派なお墓にはあまり似合っていない決して小奇麗とは言い難いお婆さんだ(ごめんなさい)。

見られている気がしたので足を止めると、そのおばさんはつとつとと1歩2歩近寄ってきた。そして、「この犬はなんて云う種類ですか?」と話しかけてきた。「ワイヤー・ヘヤード・フォックス・テリアといいます。」と答え、しとしきり犬の話題を交わした。
我が家のテリーは馬鹿犬ではあるが、容姿はなかなかのものでこういうふうに声を掛けられることは珍しいことではない。
そろそろと思い、帰り際
「随分、立派なお墓ですね。」
というと、
「はい、ヨネカワ……、の墓です。」
「ヨネ……?」
「はい、米川文子です。」
と、知っていて当然という風にきっぱりとそのお方は答えた。
名前に聞き覚えのない僕は
「どんな方なんですか?」
と聞くとおばさんはすかさず、
「人間国宝です。」
「な、何をなさる方なんですか?」
「筝曲です。」
「ソ、ソウキョク??」
「そうです。琴ですね。」

どうやら、この米川文子という人は琴の名手として知られた人で、このおばさんはその娘に当たり、自分も第2代の琴奏者としていまだ現役であるらしい。
さらに、この会話の間に、両手にバケツいっぱいの水を汲んで帰ってきたこの人の娘も琴をやっているということが解った。

様々なミュージシャンと親交がある僕も琴奏者に知り合いはなかった。
自分も音楽関係の仕事をしているので、いつか一緒にお仕事ができることを、と挨拶をして別れた。

家に帰ってインターネットで『米川文子』と検索してみると、165件も出てきた。
なかなかの方であるらしい。
多磨墓地には大きくて立派な墓が数多くあるが、僕が知っているのはほんの一握り。
ウチのカミサンなんかは、幼少の頃からここをお庭のようにして遊んでいたので結構有名な墓は知っているらしいが、それでも、こんな方のお墓までは知るまい。
そのうち、多磨墓地の著名な人のお墓巡りができたらと思うが、どうやって調べれば良いのだろう。
詳しい方がいたら、教えて下さい。

0 件のコメント:

コメントを投稿